進捗(8/6~8/12)

今週は、明細書を読むことからは少し外れて、受講者向けに紹介があった他企業のコピーライティング講座(キャンペーン価格:4,980円)の動画視聴&まとめと、日本語について勉強をした。

コピーライティング動画

今のところ、副業(特許翻訳)の副業(物販?)をする予定も余裕もない。しかし、CVの見せ方・売り方に繋がるヒントがあるかもしれないと考えて、計4時間ほどの動画を視聴した。

具体的な内容についてここに書くことはしないが、ライティング技術以前の話として、多くの説明時間が割かれた『マインド』と『コンセプト』についての動画は、幅広く応用が効きそうだ。来週、とりあえず、CVの修正作業に活かしてみようと思う。

なお、動画のほとんどの時間は、講師の姿ではなく、スライドが画面に出ている。セミナー動画とは言っても、TEDのような感じではない。

プロの仕事なので当然の話だが、このスライドがとてもよくできていて感動した。全体の構成、フォントの種類・大きさ、一画面あたりの情報量など、普段の仕事で真似をしたい点が沢山あった。

先週より、職場の部署に、20人程度で共同利用するためのデータバックアップ用の小型NASを導入する仕事を任されている。業務工程としては、機器選定・相見積・購入手続き・セッティング・運用マニュアル作成などがある。まったくITに疎い人たち(CドライブとNASの違いが分からないレベル)向けに運用方法を説明する資料を作成することが一番厄介で、ちょっと悩んでいたので、そこに、このプロのスライドのテクニックを入れてみようと思う。

日本語

特許明細書の対訳を読んでいると、日本語としてこれでいいのか?と首を傾げたくなるような表現をたまに目にする。たとえば、結語の定型表現の、”without departing from the scope and spirit of the invention.”の赤字部分の対訳として『発明の精神』というのがある。発明者に精神はあっても、発明(無生物)にはないだろうに。なお、自分で訳す際は、今のところ『発明の趣旨』という訳語を採用している。

明細書の日本語は普通ではないから、この手のに日本語に慣れないとはいけない、と半ば思い込んでいたが、下記の法律事務所のブログ記事を読んで、それは大きな間違いだったと判明した。

テックロー特許法律事務所-コラム-お粗末文章実例集
URL:http://www.teclawplo.com/column06.html

試しに、この特許法律事務所が代理人を務めたと思われる特許明細書の対訳を見てみると、ものすごく読み易かった(特表2018-507058)。こういう明細書から、コピーライティング講座でいうところのスワイプを集めたほうが良さそうだ。

また、つい忘れがちになるけれど、特許明細書は法律に関わる文書である。したがって、法律の場面で使われる日本語を正しく使って、記載されなければならない。

とりあえず、法令用語のテキストを1冊、Amazonで注文した。

がんばれ、わたし。

 

 

読む練習(進捗7/30~8/5の追記)

先の報告で記載した、『日本語練習帳』を使った勉強について追記。

 

 

 

 

 

 

 

本書は全5章で構成されている。そのうちの第Ⅱ章『文法なんか嫌いー役に立つか』は、「ハ」と「ガ」の違いについて述べており、つづく第Ⅲ章『二つの心得』と第Ⅳ章『文章の骨格』は、文章全体の構成について述べている。

この第Ⅳ章で紹介されている文章読解の練習方法を少しアレンジして、特許明細書で実践してみた。初めの方のパラグラフで少し試しただけだが、私に向いたやり方な気がする。進捗としては、8月9日5時現在で【0014】まで。

そもそもの動機
あまり知識がない分野の特許明細書を、期限を設定せずに読み始めると、途中で眠くなったり、構成要素の関係マップが混乱してくることに悩んでおり、これを解決したい。

Q:なぜ、眠くなったり、混乱したりするのか?

A:文構造が複雑すぎる&新規の概念や用語が多すぎると感じ、パラグラフ単位の主題が見えなくなるから(だと思う)。

方法(試行錯誤中)
・各パラグラフの内容を、箇条書きにする。
・一文の長さは、76文字とする(ツール『知子の情報』の一行の長さ)
・できるだけ、少ない分量にする

対象
差動復調装置及び差動復調方法(特開2015-201810)

長すぎるので、【0002】と【0003】のみ掲載する。


【0002】

元の文
ディジタル位相変調を用いた無線通信システムにおいては、電波干渉によるマルチパスフェージング又は受信機の移動に伴う伝送路環境の激しい変動などにより、受信機に到来する信号の品質が劣化するという問題がある。また、弱電界環境において受信信号電力と雑音電力とが拮抗する場合には、受信機で生成された復調信号の信頼性が低下するという問題がある。例えば、ディジタル角度変調方式として四位相偏移変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)を適用する場合、位相平面上に設けられた絶対位相基準と受信信号とを比較して復調を行う方法が一般的であるため、電波干渉若しくは受信機の移動、及び熱雑音に起因する受信信号の位相回転量が大きい場合に、原理上、正確な復調を行うことができなくなる。

箇条書きのまとめ
・ディジタル位相変調の課題:受信信号の品質劣化と、復調信号の信頼性低下
・QPSKの場合:受信信号の位相回転量が大きい場合に、正確な復調ができない


【0003】

元の文
このような問題による受信性能劣化を軽減するため、QPSK信号の位相差分を用いて新たな変調信号を生成する差動四位相偏移変調(DQPSK:Differential Quadrature Phase Shift Keying)が広く一般的に利用されている。DQPSK信号の受信時には、ある時刻に受信した信号と、直前に受信した信号の位相差分を用いて復調信号を生成するため、DQPSK方式には、マルチパスフェージング環境すなわち全ての受信信号に対し一定量の位相回転が印加されるような環境であっても正確な復調を行うことができるという利点がある。また、DQPSK方式には、位相回転量が時間的に変化する移動受信環境であっても、位相回転量の変動速度が信号伝送速度に比べて十分に小さい場合は、位相回転にほとんど依存することなく正確な復調を行うことができるという利点がある。さらに、DQPSK信号は、受信側において絶対位相基準を再生する必要がないため、DQPSK方式には、受信機の簡素化が図れる利点がある。

箇条書きのまとめ
・受信性能劣化を軽減するため、DQPSKが広く使われる。
・利点:全受信信号に同程度の位相回転が印加されても正確な復調を行う
・技術:ある時点およびその直前に受信した信号の位相差分を用いて復調する
・技術:絶対位相基準が不要なので、受信機を簡素化できる。

 

 

 

 

進捗(7/30~8/5)

先週のブログで述べたように、某定例トライアルの指摘を意識しながら過去の翻訳を修正する作業を進めた。また、日本語練習帳翻訳の泉(第14回)を参考にして、日本語を復習した。一文ずつ考えながら訳すので分量をこなすことはできなかったが、日本語が整うようになってきた点は良かったと思う。


自作訳文の修正に際して意識したこと

  • 格助詞「は」と「が」の使い分け
  • andの入れ子構造に対応する日本語の順位と選択(「、」「および」「かつ」「と」「ならびに」)
  • orの入れ子構造に対応する日本語の順位と選択(「、」「もしくは」「か」「や」「あるいは」)
  • 冠詞「a」を「1つの」と訳出すべきかどうか
  • 英語は名詞的な言語であり、日本語は動詞的な言語である。

成果(数カ月前に作成した訳文を修正した結果の一部)

訳文を音読した際の引っ掛かる感じがなくなり、対訳と比べてもマァマァの出来になったと思う。

対象の特許明細書
Title:SIGNAL TRACKING AND DECODING IN GNSS
(Publication number: WO2015053856 (A2)、特表2016-536606(P2016-536606A)

(原文)
SUMMARY

[0005] The present disclosure relates to signal tracking and decoding in GNSS.
According to embodiments of the present disclosure, a method of signal tracking and decoding between consecutive sub-frames of a satellite signal may include receiving a first sub-frame, deferring a determination of validity of the first sub-frame until a preamble of a second sub-frame is received, receiving the preamble of the second sub- frame, and determining whether there is a data decoding error of the first sub-frame using the first sub-frame and the preamble of the second sub-frame.

(修正後の自作)
【発明の概要】
本開示は、GNSSにおける信号追尾および復号に関係する。本開示の実施形態によると、1つの衛星信号の連続するサブフレーム間で、信号を追尾して復号するための方法は、第1のサブフレームを受信する過程と、前記第1のサブフレームの有効性についての判断を第2のサブフレームのプリアンブルを受信するまで延期する過程と、前記第2のサブフレームの前記プリアンブルを受信する過程、および、前記第1のサブフレームおよび前記第2のサブフレームの前記プリアンブルを用いて、前記第1のサブフレームにデータ復号エラーが存在するかどうかを判断する過程とを含む可能性がある。

(対訳)
【発明の概要】
【0005】
[0005] 本開示は、GNSSにおける信号追跡および復号に関する。本開示の実施形態によれば、衛星信号の連続するサブフレーム間の信号追跡および復号の方法は、第1のサブフレームを受信することと、第2のサブフレームのプリアンブル(preamble)が受信されるまで、第1のサブフレームの有効性(validity)の決定を延期することと、第2のサブフレームのプリアンブルを受信することと、第1のサブフレームと第2のサブフレームのプリアンブルとを使用して第1のサブフレームのデータ復号エラーがあるかどうかを決定することとを含み得る。

進捗(7/23~7/29)

7月下旬以降、北海道にもやっと夏がきた。とはいっても、日中、やっと30℃の届くくらいで、木陰に入ると涼しさを感じる程度の暑さでしかないから、本州の猛暑とは比べ物にならないけれど。
さて、今週は主に下記の3種類の勉強をした。

1.GPS/GNSSの基本技術(周波数標準、航法データの構造)
※航法データ構造についてはまだ消化不良なので、今日は記載しない。

2.某月例トライアルの復習

3.電子回路の基本(グランド)


1.周波数標準(周波数標準)のノート
周波数源(Cs, Rb, Hなど)の性能は精度と安定度により定義される。

■精度:指定された(あるいは公称の)周波数にいかに良く「合わせる」ことができるかという指標。指定された周波数からのずれを、正規化周波数偏差あるいは相対周波数偏差(relative frequency deviation)という。

例)実際に出力される周波数をf、公称周波数をf0とすると、
相対周波数偏差F=(f – f0)/ f0

f=999.999Hz, f0=1MHzであった場合、F=10^-6

■周波数安定度(frequency stability):一定の期間にわたって指定された周波数を維持する能力。共振器の経時変化や、振動、温度・気圧・湿度といった環境の変化による系統的あるいはランダムな変動により、影響を受ける。

ー>Hメーザが一般に、分厚い金属製の扉で外界から遮断され、温度・気圧・湿度が一定に維持された室内で運用される理由

■アラン分散(Allan variance):時間領域で比較的長い範囲の周波数安定度を表す際に用いる指標。一般の標準偏差は、各計測値から平均値を引いた値の合計から求め
られるのに対し、アラン分散(標準偏差)は一つ前の計測値から引いた値から求められる。

 

 

・アラン分散のメリット:相対周波数偏差の測定値に関するランダム過程の特性は平均化時間τの大きさによって変化するが、アラン分散はどのようなτに対しても収束する。

参考)
デプロ
http://www.de-pro.co.jp/2014/09/24/8027/

NICT
http://www.nict.go.jp/publication/shuppan/kihou-journal/kihouvol56-3_4.html

Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Allan_variance


2.某月例トライアルの復習

本番トライアルの練習として5月に受験した某トライアルの結果が返ってきたが、間違いがいくつか重なったこともあって、自分でも納得の低評価だった(泣)。

気を取り直して、じっくり講評・参考訳・自分の訳を見比べてみると、間違いのポイントは「知っていれば間違えない」類のものと、訓練が必要なものに大別できた。講評の内容をここに直接書くのは著作権的に差し障りがあるかもしれないので、やめておく。

さて、「知っていれば間違えない」≒「いま、できていない」方の課題は、注意深く練習すれば克服できそうなので、講評のポイントを参考にしつつ、4月頃に全訳した特許明細書を題材にして見直しを始めた。1本やるだけでも、かなり改善できる気がする。

対して、訓練が必要なものは、一言でいえば「日本語」である。講評で紹介されていた名著『日本語練習帳』を書棚の奥から引っ張り出して、数年ぶりに読んでみたところ、記憶にあった以上に、練習問題が難しい。この本の練習問題をマジメに解いたのは、まだ学生の頃で、10年以上前だろう。就職して以降、読書量が激減していたから、日本語能力が劣化していたとしても不思議はないけれど、翻訳をやる人間としては、この本の練習問題が解けないのはダメだと思う。とりあえず、今週の目標として、「は」と「が」の使い分けの部分だけでも読み直そう。


3.電子回路の基本(グランド)

今日は沢山書いてそろそろ疲れてきたけれど、もう一息。

先日、秋葉原で購入した電子回路キットを組立てるのに先立って、回路図の見方等の超基本を再確認することにした。電子回路図をちゃんと見たのは中学生のとき以来だし、コンデンサや炭素被膜抵抗等に触るのは、小学生向けラジオ製作教室の手伝いをした約10年前が最後なので、色々と忘れていることが多い。とりあえず、GNDについて復習した際に見つけたサイトを紹介しておく。

■グランド(GND)
参考1)静岡理工科大学うめた研究室のウェブサイト

  • GND(グランド)はその回路の基準電位
  • GNDはその回路の設計者が自由に作ることができる.
  • GND≠電池のマイナスであり,GNDの位置でマイナス電源を作ることができる.

参考2) 始める電子回路

  • GNDは「下水」とみなせる。

進捗(7/16~22)

測位航法のバイブル的なテキスト

 

 

 

 

 

 

 

この一週間は、義実家への帰省&観光で、あまり勉強ができなかったが、ちょこちょこと時間を見つけて、第4章『座標系・時刻基準・人工衛星の軌道』を読み込んだ。

興味をもって取り組んでいる衛星測位の分野において、本質的な部分であるにも関わらず理解が浅いポイントの1つが時刻系だったので、そこを基礎から確認する作業をした結果、だいぶん改善されたように思う。座標の回転や楕円体の計算方法についてはまだよく理解していないが、明細書を読む上での優先度は低いので保留とする。また、以前、訳語の決定に迷った単語”timing”の適切な訳が「調時」であることがわかってよかった。

以下、(需要が無い気もするけれど)ノートの一部を貼っておく。


■GPSの核心
宇宙機上で精密に同期した信号を生成してその送信時刻を測定することである。
ー>精密な時間軸および、これに基づく精密な時刻の測定について理解することが必要

■そもそも、時間を計測するとは
時刻の測定開始点となる『瞬間の時刻(エポック)』を決定し、一様な『(二時点間の)時間間隔』を測定することであり、別の言い方をすれば、周期的な過程を観測し、その周期(あるいはサイクル)を計測することである。

(周期的な過程の例)
・天空でも太陽の見かけの動き
・太陽のまわりの地球の公転
・振り子の振動
・水晶の発振

20世紀半ばまでは、周期として、地球の自転・公転に基づく基準(太陽時・恒星時)が使われていたが、時点軸の動き(予測不能:極運動、予測可能:歳差・章動)等の問題により、その精密さが要求を満たさなくなってきた。

■歳差と章動(wikipediaより)
地球の運動には、自転軸の動き(歳差と章動)ではなく(自転軸の動きにおいては、地球を自転軸が串刺しにしている場所は固定である)、自転軸と地球の関係がズレる極運動がある。おでんの具と串にたとえると、具と串が一緒に動く運動と、具と串で違う動きになるので具がえぐれて串がゆるゆるになる運動である。

地球の自転(R)、歳差(P)、章動(N)の概念図

 

 

 

 

 

 

 

 

■時計とは
周期的な現象(周波数源あるいは共振器)を発生させ、それを数える(計数器あるいは積分器)装置である。その精度は、
1)最初に設定した周波数の誤差(精度)
2)周期的な現象を維持する能力(周波数安定度)
に依存する

地球の自転に基づく時間尺度として、太陽時と恒星時がある。
太陽時は、地球が太陽の周りを自転しながら公転することに基づく尺度であり、
恒星時は、地球が太陽よりもずっと遠い(仮想の)恒星の周りを自転しながら公転することに基づく尺度である。

■太陽時
太陽時とは、太陽を基準とした地球の完全な一回転を周期(一日)として使用する考え方で、この一日を視太陽日と定義する。

1視太陽日の間に、地球は公転軌道上を1/365だけ進むので、太陽に対しては、1視太陽日あたり、1回転より少し多く回ることになる。また、地球の公転軌道が円に近い楕円であることと、地球の自転軸が公転面に対して垂直でないことににより、二つの視太陽日の長さはわずかに違う。

■原子時
地球の自転や公転に拘束されない精密かつ一様な時間尺度として、セシウム原子の共振周波数に基づく連続的な時間尺度である国際原子時(International Atomic Time:TAI)が導入された。

しかし、地球の自転による時刻系(UT1)との関係を捨てるわけにもいかないので、妥協として協定世界時(UTC)が考えられた。UTCの秒の定義は原子時と同じで、セシウム原子に基づいている。

UTCは1958年1月1日00時の時点でUT1と一致するものとされ、その後、自転速度の変化分は、UTCにうるう秒を追加することで調整するものとされた。

■GPS時刻(GPS Time)
UTCと同じく人工的に合成された「机上の」時刻である。GPSTは、監視局あるいはGPSに搭載されているセシウムおよびルビジウム周波数標準の測定に基づいて定義される。
GPSTはUTC(USNO)の小数部分と1μs以内で一致するように「制御」される。
〇GPSTとUTCの違い
1)リアルタイムに生成される。
2)連続した時刻であり、うるう秒はない

GPS衛星は、ルビジウムおよびセシウム標準を搭載している。各クロックの性能は主制御局(master control station:MCS)で監視されており、MCSにより信号の生成に使用するクロックが決定される。GPSTに対する衛星クロックのバイアスは時間に対する二次関数としてモデル化され、MCSが推定したこのパラメータは航法メッセージの一部として放送される。こうしたパラメータは標準的に1日に一度だけ計算・アップロードされ、衛星クロックは5~10nsの同期を保つ。

国立科学博物館@上野と秋月電子通商@秋葉原に行ってきました

長いようで短い夏季休暇も残すところ、あとわずか。今日は、2日連続でディズニーに行くという家族と別れ(1日目で疲れ果てた。。)、国立科学博物館と、電子部品の店へ行ってきた。

○国立科学博物館
超有名スポットなので、施設紹介は割愛する。半日ですべての展示を観ることは出来ないので、(日本館と地球館のうち)地球館の科学技術に関する2つのフロアと、特別展の『昆虫』を訪れた。本で読むだけでは理解しにくい自然科学の原理・法則を体験型の展示で実感したり、今まで興味がなかった分野(昆虫の世界)に対する関心が出てきたりして、楽しい時間だった。子どもが小学生になったら、連れてきてやりたいと思う。

【地球館のB3F&2F】
近代科学の発展の契機となったような重要な原理や法則を体験する展示や、説明パネルが多くあって面白かった。様々な研究手法を紹介するフロアでは、ボランティア解説員に、偏光顕微鏡を使った岩石の分析方法(プレパラートみたいな試料を作る)の原理を教えてもらった。

益川・小林理論を説明するパネルの一部(B3F)

 

 

 

【特別展 昆虫】
特に虫に興味がある訳ではないけれど、以前NHKで観た『昆虫すごいぜ』が面白かったので、行ってみた。夏休み前の平日ということもあって、大きな混雑もなく、工夫された展示をじっくりと鑑賞できた。展示の終盤には、CTスキャナや3Dを使った最先端の研究手法や、バイオメティクス関係の展示もあった。

チョウの立体模型
構造色フィルムの説明

○秋月電子通商
秋葉原にある有名な電子部品屋さんの1つである。

インダクタやコンデンサの勉強をするうちに、簡単な電子回路を触ってみたくなり、初心者向けの電子回路キットを買いに行った。この店に限らず、通販でも買えるけれど、色々な電子部品を手に取ってみたかったので、あえて実店舗に行ってみた。

電子回路のキットとといえば、ブレッドボード+MATLABだとばかり思っていたけれど、最近はラズベリーパイなんかの方が主流のようで、店頭の新製品紹介コーナーは、ラズベリーパイの新製品がぎっしり詰まっていた。今回、余分にジャンパ線買ったので、自宅に戻ったら色々と遊んでみるつもりだ。実際に触れるものがあると、俄然やる気が湧いてきた!

ブレッドボード・LEDフラッシャーキット

進捗(7/9-7/15)

(不本意ながら)夏季休暇で旅先につき、スマホから更新。

○対訳
ほぼ一ヶ月がかりで、一本の特許明細書の全訳が完成した。数ヶ月前に同様のことをした際は、技術の理解なく、請求項からいきなり訳し始めたことが原因で、誤訳が多かった。

今回、その反省を踏まえて、背景技術→実施形態→請求項の順で取り組んだところ、請求項の部分は短時間でキレイに訳すことができた。請求項の各要素の関係を掴めていたからだろう。これは1つの収穫だ。

○技術の勉強
【インダクタ】7/9 – 7/12
手持ちのテキストとネット検索を組み合わせて、電磁誘導の原理と数式を再復習。今まであやふやだった錯交磁束の概念などを整理した。もうちょっとちゃんとやれば、Suicaみたいな、非接触型ICカードなどの特許も読めそうだ。

【衛星測位】7/13 – 7/15
過去6ヶ月の間、職歴と関心の方向を活かすことできて、かつ、今後伸びてきそうな分野、ということで、衛星測位関連の特許に注目してきたが、勉強した技術の内容が位置情報サービス寄りの通信方式や信号処理プロセスに偏っていて、衛星測位の原理・概念が不足していると感じていた。

そこで、今回の旅行(九州+本州の親戚行脚)は、衛星測位のバイブル『改訂 第2版 精説 GPS  基本概念・測位原理・信号と受信機』の、基本概念の部分を読み込むことにした。

 

 

 

 

 

 

座標系についてメモ

  • GNSSに必要な座標系は、地球上のある地点の位置や、地球を周回しているGPS衛星の位置と速度を表す精密に定義された座標系である。
  • 地球上のユーザの位置は、地球に固定され、かつ、地球とともに動く座標系、つまり、地球中心地球固定の座標系で表され、その直交座標系をCTRS(Conventional Terrestrial Referense System)と呼ぶ。
  • ケプラーの第二法則に従う衛星の位置は、空間に対してあるいは加速度のない慣性系に対して固定された座標系であり、力・加速度・速度・位置ベクトルを表現できる空間固定の座標系で表され、これをCIRS(Conventional Inertial Reference System)と呼ぶ。
  • 地球の自転軸には、歳差と章動という周期運動がある。
  • 歳差は、完全な球体ではない地球に対する、太陽と月の引力による周期的な(周期 : 26000年)運動である。
  • 章動は、自転軸が首を縦に振るような周期的な(周期 : 18.6年)運動である。
  • CTRSとCIRSを関連づけるためには、極運動と、地球回転パラメータを考慮する。
  • 原点が共通な2つの直交座標系は、いずれかの座標軸3つを、回転(rot)すればよい。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう少し書けることはあるけれど、スマホからの更新は疲れるので、ここまで。

進捗(7/2~7/8)

先週と変わらず、特許明細書の対訳で和訳力の向上を図りつつ、基礎知識について勉強を進めた。今週中に、この対訳を使った勉強は一巡する予定だったが、急遽、遠方から来た遠縁の高齢夫婦と会うために土日が潰れたため、時間が足りなかった。たまたま、仕事の関係で近くまできたようだった。

90過ぎにして、現役で頭脳労働系の仕事をしているこの親戚に、折角なので、未知の分野を勉強するコツを尋ねたところ、

『やっぱりねぇ。質問ですよ。どういう質問をするかですよ。
専門家にしてみれば、どうってことはない話でもねぇ、素人の私達にしてみればねぇ、分からないものはやっぱり、分からないからね。』

とのことだった。管理人さんの言うところの「検索力」と同じことだろう。『僕はね、もっと勉強したいんだけど、時間がもうないんですよ。』という言葉と併せて、90年の重みを感じる。90歳を過ぎても勉強できる環境に居るって本当にすばらしいことだと思う。ちなみに、飼い犬の方は認知症とのことだった。

〇基礎知識の習得について
先週の報告でも少し書いたように、基本的な電波関係の技術について、改めて勉強を始めた。手持ちの参考書でちょっと足りない部分は、企業サイトの技術入門ページで補うことにした。

〇5Gについて
先週、5Gは期待できないという主旨のネット記事を読んだことについて報告したが、もうちょっと、ちゃんと調べようと思い直した。ちょうど良い記事(日経エレクトロニクスの4月号『5G、行きまーす!』)を見つけたので、これをベースにマップを作成した。まだ作成途中であり、また、著作権の面からブログに掲載できない図を含むので、マップの一部分だけ、公開する。

 

 

 

 

 

 

 

この雑誌の他では、Forbsで見つけた記事『Top 5 Trends From Mobile World Congress 2018』なんかが良さそうだ。英語の勉強を兼ねて、読み始めている。

5G全体が期待外れ、という訳ではなく、技術的課題がまだ多くあったり、投資をするあたって需要の見極めが難しい、ということだろう。このマップ作成の過程で、変調ICやSiフォトニクスというキーワードが出てきた。どうやら電波関係の基礎の次は、半導体について勉強した方が良さそうだ。

 

進捗(6/25~7/1)

先週から引き続き、特許明細書の対訳で和訳力の向上を図りつつ、基礎知識について勉強を進めた。

〇和訳力について
1本の対訳を使った勉強も、そろそろ終盤になってきた。一文ずつ自力で訳しては、対訳と比較して文法とテクニックを習得する、という地味な作業の繰り返しだが、作業を始めた数週間前と比べるとかなり良くなった気がする。

対訳を使った勉強をするのは基本的に早朝の一時間半である。この時間に処理できるワード数や、迷ったポイントの個数を基準にして進捗を判断すると、今週は訳抜けがほぼ無くなり、訳に迷う時間もかなり短くなってきた。ひたすら練習あるのみだ。

〇技術について
ターゲットにしたい分野(衛星測位を中心とした位置情報サービス)は、いろいろな技術が連動して成り立っているので、知識のどの分野が押さえられていて、どこが抜けているのかが自分でもよくわかっていないことに気づいた。そこで、まず、基本である変調と復調に関するマップを作成した。ここから、LTE等その他のマップと結び付けて網を広げていこうと思う。

 

 

 

 

 

【その他雑記】

  • Computer Weekly 日本語版に、「5Gが実現しても大していいことはない」という残念な記事を見つけた。えーっと思いながら記事を読み始めたが、コストを考えると、記事の見解が正しい気がする。
  • 自分がいまやっている勉強のプロセスは、一流のプロの料理人になるためのプロセスに近いんじゃないかと思いついた。

基本の調理方法を覚え(=特許明細書の翻訳のお作法を覚え)

業務用の調理器具を揃え(=PC、椅子、デスク、Trados、Xmind等を揃え)

良い調味料を揃え(=良い辞書・参考書を揃え)

食材とレシピを知り(=基礎知識を覚え)

ライバル店を食べ歩き(=公開特許公報で対訳を使った勉強をし)

特定の食材がどこに売っているかを知り(=使える情報源を多く持ち、)

包丁さばき等の技術を習得し(=和訳テクニックを練習し)

客の好みに合わせ(=翻訳会社が望むスタイルに合わせ)

丁寧な接客をし(=よいメール応答をし)

料理人ネットワークに入り(=英語サロンではなく、使える人脈を見つけ)

etc.

そしてすべてがバランスよく揃ったところで、一気に料理人レベルが向上する。

 

進捗(6/18~6/24)

先週に引き続き、対訳を使って和訳の勉強をしつつ、移動端末の位置情報サービスに関して情報の整理&マップの作成を行った。マップは、現時点で3枚完成したが、転載禁止(企業の技術サイトから借用した図)が含まれるため、ブログにはUPしない。情報収集の進捗は、現在の到達目標までで、8割くらい。

なお、一週間のうち二日間は、職場の引越し(荷詰め)で体力的に消耗してしまって、ほとんど勉強できなかった。


■ 位置情報サービスに関する知識を整理する上で、当初に失敗したこと

位置情報サービスは、GPS/GNSS等の測位と、インターネットと、移動端末の組合せになっているので、勉強する幅が広い。

  • 3GPPやOMAなど、規格の標準化団体が複数存在し、各団体が定義するプロトコルが関連して機能していることに気づけなかった。3GPPが定義するプロトコル群のみが採用されていると勘違いしていた。
  • 企業の技術サイトや特許明細の「背景」の部分から、情報を集めることしか考えていなかった。その結果、説明対象となっているプロトコルのバージョンの新旧が不明な、細切れの情報が多く集まって収拾がつかなくなってしまった。途中で方針を変更して、標準化団体(3GPP、OMA)のウェブサイト上で一般公開されているレポートを参照することで、ある程度解決した。

 

 

 

 


この明細書を切り口にしてどこまでやるか、迷うところではあるけれど、各プロトコルが対象としているOSI参照モデル層を確認したり、LBSから派生してパケット通信の仕組みを復習したりすることも必要な気がする。

【その他】
移動端末とサーバ間では、移動端末から送信された情報を基にサーバで演算をして、その結果を端末に戻す、という方式が主流である。特許庁のDBで明細書を検索して、アブストをいくつかピックアップして読んだところ、そのデータ送受信の際、認証をどのようにするかが一つの課題である、ということがわかった。しかし、最近は、脳型ICなるものが開発されているらしい。こんなのがあれば、端末側で演算処理ができるわけで、通信の安全において気にするポイントもそのうち変わってくるのだろう。