”solution”の訳(『翻訳の泉』より)

年末にダウンロード&ノート化をした『翻訳の泉』を使って勉強中。

第2回の例文1

To a solution of 45 g of 3,4,5-trimethoxy-benzaldehyde in 1.2 L of IPA, there was added 125 g of nitropropane and 67.5 g of t-butyl-ammonium acetate and the reaction mixture was held at reflux for 16 h. This was poured into 6 L of H2O, and extracted with 2×250 mL of hexane.

(中略)

3,4,5 -トリメトキシベンズアルデヒド45gをIPA 1.2 lに溶かした溶液にニトロプロパン125gと酢酸t -ブチルアンモニウム67.5gを加え、反応混合物を16時間還流した。これを水6 l中に注ぎ、250mlのヘキサンで2回抽出した

自分でも訳してみたところ、冒頭のsolutionの訳で引っ掛かった。solution=溶液でいいのだろうか?

”1.2L(リットルで分量を表現する⇒液体)のIPAの中に、45gの3,4,5 -トリメトキシベンズアルデヒドが入ったsolution”ということはつまり、solutionには少なくともIPAと3,4,5 -トリメトキシベンズアルデヒドの2種類の材料が含まれているということである。2種類以上が混ざっていても『溶液』でいいのだろうか?『混合液』等の別の語はないだろうか?


結論から言えば、『溶液』で問題なかったが、調査の過程で岩波理化学辞典(第3版増補版)を引いたところ、以下のように記載されていた。英語表記が同一であることにびっくり。これは記憶に留めておこう。

  • 溶液(solution)

溶体が液相にある場合、溶液という。固溶体をも含めていうこともある

  • 溶体(solution)

均一相を作っている混合物をいい、相が液相の場合には溶液、固相の場合は固溶体、気相の場合には混合気体と呼ぶ。組成物質の量比が少なくともある範囲内で連続的に変わりうる点で化合物と異なる。巨視的に十分小さい範囲で連続的に変わりうる点で化合物と異なる。巨視的に十分小さい部分において、ある状態量(たとえば密度)がほかの状態量の特定の組合せ(たとえば、温度、圧力)の一定の値に対してただ1つに定まることが必要であって、個々の混合成分に対して問題の状態量の値を区別しなければならない場合には、それを溶体とみなすことはできない。

  また、IPA(イソプロピルアルコール)、ベンズアルデヒド、還流についても調査した。IPAは以前勤めていた会社の別部署(クリーンルームで仕事する系)がよく使っていた気がする。
 そして、リービッヒ管(還流冷却器の一種)は、高校の実験の時間に、2本割ったことを思い出した。。。