抽出

原文/訳文と、その文が意図している実際の操作・事象とを、関連付けて考えるには、実際の操作・事象について具体的なイメージを持ってたほうがいいだろう。そうしないと、誤った記述に対して、違和感を持ちにくい。

…という理由から、前々から気になっていた抽出について調べることにした。

翻訳の泉の第2回の例文1


(反応混合物を)水6 l中に注ぎ、250mlのヘキサンで2回抽出した


の抽出操作がよくわからない。

抽出(extraction)
物質移動操作/拡散操作(混合物の一成分を一つの相から他の相へと物質の移動に基づいて分離する操作)の1つ。抽出は溶解度の差異による分離であるが、液-液抽出では2相の密度差も重要であって、密度差がなければ、相平衡が成立したのち、2相を機械的に分けることができない。(化学工学概論,丸善株式会社)

上記の例文の場合は、液-液抽出であって、『2回抽出した』のだから、単抽出ではなく多回抽出に該当する。

多回抽出
1回だけの抽出で分離が不十分なときに、抽残液に溶媒を加えて抽出を行ったあとで抽出液と抽残液に分ける。この操作を逐次繰り返す操作が多回抽出であって、抽残液中の溶質濃度が希望する値以下になるまで繰り返される。(化学工学概論,丸善株式会社)

また、ヘキサンが溶媒、反応混合物入りの水6Lが試料だろう。

〇有機化合物の分離の原理について復習(http://www.geocities.jp/don_guri131/yukibutunobunnri.html

多くの有機化合物は水に溶けにくく、有機溶媒に溶けやすい。そこで、有機化合物をエーテルやヘキサンなどの有機溶媒に溶かしておく。そこへ、酸、塩基の水溶液順次加え振り混ると、特定の成分だけが中和され、塩の形となり、有機溶媒層から水層へと転溶する(塩は有機溶媒に溶けず、水によく溶ける)ので、分離が可能となる。このように特定の成分だけを分離する方法を抽出という。抽出には分液漏斗という器具が使われる。

(総合化学図説, 第一学習社)

〇ヘキサン抽出物試験についてメモ

水環境研究所ウェブサイト(http://www.kc-center.co.jp/suishitsu/column/n-hexane.html


その他、環境省のウェブサイトで見つけた水質試験の作業規定資料を読んだり、一般に使用される工業用の抽出装置の概略についてもノートを作成したことで、『抽出』を少し理解できた気がする。後日、蒸留やろ過といった基本操作についてもノートを作ろう。こういうものを一式作ったら、化学工業系の特許を読むときに便利だろう。

うん、今朝は勉強した気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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