進捗(6/11~6/17)

翻訳作業の方法論

6月11日(月)早々に、先日応募したトライアルが不合格だったことにガッカリし、さらに、管理人様からの指摘に若干へこみつつも、正しい指摘を受けるために大枚を叩いて受講してるんだった、と思い直して、トライアル受験を通して感じた不足箇所を埋める作業を始めた。先週は初心に戻って、1本の特許明細書を丁寧に読み始めた。主に意識しているのは以下の2点で、現在の進捗は7割くらい。量子コンピュータや超ライダーや暗号の基礎など、面白そうな読み物のストックがたくさんあるが、これは職場の昼休みにだけ読むことにして、家では特許明細書の読み込みに関係する作業に専念した。

根拠のある訳出

複雑な構造のパラグラフを和訳する際、たくさんある挿入句の順序や係り等、訳の順番に迷うことがたまにある。そうした場合に「こっちの方が良さそうだから」「対訳がそうなっているから」という理由で訳を確定してしまうことがあるので、そこを改善したい。とりあえず、根拠をもって説明できるように意識をしながら自作と対訳を比較してみる。気分はコンパイラである。

原文 WO2012075397

[0012] In another embodiment, an apparatus for determining locations of static devices include one or more processors, a device positioning module, and a memory configured to store locations of the plurality of static devices. The device positioning module, working with the one or more processors, includes logic for identifying a plurality of static devices, logic for obtaining location measurements by the plurality of static devices at different times, and logic for determining locations of the plurality of static devices using the location measurements obtained at the different times.

対訳

別の実施形態では、静的デバイスのロケーションを判断するための装置は、1つまたは複数のプロセッサと、デバイス測位モジュールと、複数の静的デバイスのロケーションを記憶するように構成されたメモリとを含む。1つまたは複数のプロセッサと協働する、デバイス測位モジュールは、複数の静的デバイスを識別するための論理と、異なる時間に複数の静的デバイスによってロケーション測定値を取得するための論理と、異なる時間に取得されたロケーション測定値を使用して複数の静的デバイスのロケーションを判断するための論理とを含む。

自作

ある別の実施形態では、静的デバイスのロケーションを確定するための装置は、1つまたは複数のプロセッサと、デバイス測位モジュールおよび、複数個の静的デバイスのロケーションを記憶するように構成されたメモリとを含む。前記デバイス測位モジュールは、前記1つまたは複数のプロセッサと共に機能しつつ、複数個の静的デバイスを識別するための論理回路と、異なる時間に複数個の静的デバイスによってロケーション測定値を取得するための論理回路および、異なる時間に得られたロケーション測定値を用いて複数個の静的デバイスのロケーションを確定するための論理回路とを含む。

検討: 挿入句の訳を入れる場所について

主部−主部の追加情報を示す挿入句−述部となっているとき、挿入句(,~ing)はどの部分に訳出すればよいだろうか?対訳のように主部の前に付けると、主部を限定する感じになってしまわないだろうか?もっとも、「1つまたは複数のプロセッサと協働するデバイス測位モジュールは、・・・」と「、」が付いていて、切れ目が分かるようになっているから、これはこれで正しそうだが、他に方法はないだろうか?手持ちの文法書『改訂新版 徹底例解ロイヤル英文法』(旺文社)のp.524【分詞構文の位置】の例文によると、以下のようにある。
(3)付帯状況を表す場合
Someone was standing by the gate, looking at me.
(だれかが私の方を見ながら、門のそばにたっていた。)

この例文にしたがうと、自作の「、前記1つまたは複数のプロセッサと共に機能しつつ、」も悪くないと思うが、どうだろうか?ほかの例が集まってから、結論を出そう。ただ、対訳の「協働」は、辞書的意味からすると、ちょと違うと思う。主体がモノのときにも使うだろうか?



技術情報の再マップ化

以前作成したノートやマップに、新規情報を追加して、再マップ化を進めている。具体的には、ドコモのテクニカルジャーナルのLTE記事をまとめて綴じたノートと、変調/伝送方式についてまとめたノートおよび、GPS/GNSSの技術情報をメモしたノートから、本明細書に関連する事項(移動体通信における衛星測位サービスの利用)の理解を目的として、マップを作成中である。知識に横のつながりができるし、成果物がある分、勉強した気になれるのがいい。