コーパスの準備の準備

コーパスやコンコーダンスが取り上げられたビデオ(67,126,291,1495,1504)を視聴して以来、コーパス言語学に興味がもっているが、まだ特に行動をしていなかった。
でも、来週末に、市民公開講座レベルの通訳・翻訳論入門の勉強会に参加することになったので、指定図書『よくわかる翻訳通訳学』を図書館で借りてきた。

本書の内容は多岐に渡っており『翻訳・通訳の歴史』、『職業としての翻訳』や『翻訳とテクノロジー』など、”翻訳”がそもそも何なのか、ということが説明されていておもしろい。コーパスや機械翻訳も翻訳論のカテゴリに入るようなので、この勉強会で何か掴めるかもしれない。

ビデオで再三『置換屋はダメ!』といわれるが、本書の冒頭『翻訳』の定義の項に、以下のように書いてあった。本質的に同じことを言っている気がする。


(前略)起点テクストの意味を理解し、目標言語において適切な訳語を選ぶことは、単純な作業のように思われるかもしれませんが、実は大変難しい作業です。(中略)言語間翻訳をする際には機械的に語を置き換えることはできず、前後の文脈を含めて、(中略)その語が含まれたメッセージ全体を解釈し、それを目標言語において表現する必要があります。


なお、この勉強会は、昨年秋頃に縁があって入会した、翻訳通訳関係者ネットワークのオフ会である。案内によると、前半は『通訳・翻訳論超入門講座』で、後半は『FITS2017 (国際翻訳者連盟世界大会ブリスベン大会)&JAITS(日本通訳翻訳学会年次大会)の参加報告』の二部構成となっている。今まで意識の範疇になかった、新しい世界が広がりそうでちょっと楽しみ。
なお、会場は公共施設の会議室で、おしゃれ感はゼロ。翻訳者志望の初心者としては、会場の隅の方でしっかりメモを取るつもりだ。

【その他メモ】

アルコキシル(alkoxyl)
一価の基RO-をいう。Rは鎖式または脂環式の炭化水素基であるが、普通はアルキル基の場合を指す。対応するRの語幹をとって、メトキシル、はエトキシルなどという。
※置換基名としては、アルコキシ(alkoxy: メトキシ, エトキシ)という。
ラウリル硫酸ナトリウム(sodium lauryl sulfate, SLS)
陰イオン性界面活性剤の1つ。ドデシル硫酸ナトリウム(ドデシルりゅうさんナトリウム、sodium dodecyl sulfate, SDS, NaDS)とも呼ばれる。硫酸のモノ長鎖アルキルエステルのナトリウム塩である。

==> 先日勉強した『分散基礎講座』第9講の低分子分散剤の表に、アルキル硫酸塩の名前で載っていたが、名前が違うので気づけなかった。残念だ。

 

 

分散メモ④

先週金曜日に予定した範囲までの勉強は、とりあえず今朝で終わりとする。もちろん入門レベルの分散をすべて理解した訳ではないが、知識とノートは大幅に増えた。ノートの分量は、ワードで約23ページ。加えて、リファレンスとして保存する分散剤のリストが3ページ分くらい。検索するためのキーワードも、以前よりは掴めたような気がする。

この分散についての知識をもって、改めてシリコーンエラストマーエマルションに関するP&G特許を読み直せば、以前とは違った目線で内容を理解できるだろう。誤訳を発見するかもしれない。そしたらまた何か調べたくなるものが出るから、そこでもう一度基礎勉強をする。ひたすら、この繰り返し。あー、この特許明細書一本をつぶすのに、あと何日かかるんだろう。。

【今朝のメモ】

  • HLB
  • PIT(転相温度)
  • エマルションの安定化方法
  • 乳化技術の種類
  • 水系における疎水性相互作用
  • 分散剤の分類(イオン性、分子量)
ぬれ性(湿潤ぬれ, wetting)
1.顔料の固体・気体界面が分散媒体によって固体・液体界面に置き換わることで,顔料粒子の凝集力を弱めてほぐしやすくする過程
2.ぬれの現象を操っているのは界面エネルギー,つまり境界面の近くで共存する固体,液体,気体の分子間相互作用のエネルギーである。ヤングは部分的なぬれの場合について液滴と固体表面のなす角度(接触角)と界面に働く力(表面張力)の関係を明らかにした。接触角は固体表面の液体によるぬれやすさの指標となる。(式省略)
分散基礎講座第9講(分散剤)(J. JPn. Soc. Colour Mater.,78〔3〕, 141-148 , 2005)より

分散メモ③

顔料の分散過程と乳化の基礎について、分散基礎講座(第3講、第5講)を中心に勉強した。

あまり時間がないので簡単にメモ

【新たに作成したノートの抜粋】

〇顔料分散工程について:溶媒、高分子、顔料の関係性を理解するには、熱力学的な視点が必要である。
⊿G = ⊿H – T⊿S (ギプスの自由エネルギー)

To do:手持ちの参考書『入門熱力学 実例で理解する』で、熱力学の初歩を復習すること。良い本だから捨てずに持っていたけれど、大学の教養課程で使ったきりで、内容をほとんど覚えていない。。。

〇エマルションと粒子サイズの関係について:粒子サイズによって、エマルションの外観が変わる等

〇エマルションの調整方法の種類とその特徴について:分散法と凝集法(Ageint-in -water法、Agent-in-Oil法など)

〇エマルションが崩壊するプロセスについて:凝集/クリーミング → 合一 → 二相分離

〇エマルションの安定化について:静電反発力、立体保護作用など

〇Bancraftの経験則とHLBについて:乳化剤の選択基準

 

 

分散メモ②

ただいま、月曜日の05:30。昨日の日中~今朝の進捗についてメモ。

この土日でやろうと計画したことの達成率は6割くらい。分散の基礎理論についてはある程度の深掘りができたが、乳化の理論や分散剤までは追いつかなかった。いまの時点でこの勉強にどれだけ時間をかけるか悩むけれど、分散に関する勉強が”ノッテきた”感があるので、水曜日の朝まで継続することにした。今朝までに作成したノートの量は、Wordで12ページ(約5,000文字)で、最終的には30ページ弱になるのではないだろうか。

【まとめたノートの一部】(元の出典はすべて、分散基礎講座の第1講第2講

    • 一般的に、分散のプロセスは色材の比表面積を増大させるプロセスであるから熱力学的には系のエネルギーを増大させるプロセスである。(中略)エネルギー増加量(⊿G)は、表面積の変化の項(⊿A)と、単位面積あたりのエネルギー変化にともなう量(γ)の積である。

⊿G=γ⊿A

分散系の生成には分散(粉砕)による色材の細分化と同時に粒子間にエネルギー障壁を形成することが不可欠であり、ここに粒子表面の電気二重層の形成や高分子吸着層の存在が重要となる。

  • 表面自由エネルギーと表面張力
  • 表面積を増やすためには、高いエネルギー状態にある分子の数が増えるので、仕事が必要になる、単位面積の表面を増やす仕事が表面張力である。表面の分子をできるだけ少なくするために、微粒子は自分の表面積をできるだけ小さくする。さらに、微粒子のそばに別の微粒子が接近すると、二つの微粒子は互いに凝集する。
  • van del Waals力の加算性
  • 分子間のvan del Waals力は単距離にしか及ばないが、共有結合と異なり飽和性を示さず、加算性がよく成り立つ。したがって、粒子1と粒子2の間の相互作用エネルギー7を,粒子1の分子と粒子2の分子の間のvan der Waals相互作用エネルギーの総和から計算することができる。その結果,非常に多数の分子からできている微粒子問にはかなり大きなvan der Waals相互作用が働くことがわかる。

分散メモ

昨日、『分散』について集中的に勉強した。

一気に知識を詰め込み過ぎて少し吐き気がするくらいだが、ノートにまとめる過程(今日の作業)で整理されるだろう(たぶん)。

特にインパクトの大きかった概念についてのメモ


van der Waals力
量子力学的なゆらぎによる力である。分子は,たとえ中性であっても,内部にプラスとマイナスの電荷(陽子と電子)をもつ。プラス電荷の重心とマイナス電荷の重心が一致しなければ,電気双極子をもつから,分子間に引力が働く。プラス電荷の重心とマイナス電荷の重心が一致しても,絶えず量子力学的なゆらぎが起こっているために,瞬間的には,どんな分子でも電気双極子をもつことができる。ゆらぎには熱的なものと絶対零度でも存在する量子力学的なものがある。絶対零度におけるエネルギー最低状態でも不確定性原理によってゆらいでいる(零点振動)。van der Waals力は主として量子力学的なゆらぎによる。二つの分子が接近すると,それぞれのゆらぎ双極子の間に双極子― 双極子相互作用が発生する。これが分子間のvan der Waals引力である
分散基礎講座(第2講)分散理論の基礎, 色材,77[7], 328-332 (2004))

『van der Waals力がそもそも何であるか』について、今までちゃんと考えたことがなかったので新鮮だった。量子力学的なゆらぎ、という説明を読み、van der Waals力の位置エネルギー(真空中で中心距離がrの2つの同種分子間にはたらく場合)の数式の中に、プランク定数や固有の振動数が入っているのを見ると、力についてイメージができた。量子力学のざっくりした部分は、以前読んだ単行本『量子革命』の知識しかないけれど、『イメージ』のレベルでは、これで間に合いそうだ。

  • ゼータ電位:粒子から充分に離れて電気的に中性である領域の電位をゼロと定義したとき、このゼロ点を基準として測った場合の、滑り面の電位と定義される。微粒子の場合、ゼータ電位の絶対値が増加すれば、粒子間の反発力が強くなり粒子の安定性は高くなる。逆に、ゼータ電位がゼロに近くなると、粒子は凝集しやすくなる。そこで、ゼータ電位は分散された粒子の分散安定性の指標として用いられる。

大塚電子株式会社のウェブサイトより)

もっといろいろ書くことはあるけれど、子供が起きてきたので、いったんここまで。

 

分散スペシャル

ただいま、07:30。分散について、勉強・整理中。

P&G特許を勉強する過程で、分散についての知識が少しずつ増えてきたけれど、ひとつの概念として、しっかりと理解できていないことが気になってしょうがないので、この週末は思い切って分散スペシャルデーとした。

先日入手した『分散基礎講座(全10回)』の第1回(概論)、第2回(基礎)、第5回(乳化の基礎)、第6回(分散剤)と、ネット上の資料を中心に進めている。

複雑な数式が出てくるが、そこはざっと見るだけにして、数式の前後に書かれている「すなわち・・・」とか「つまり、・・・」の部分を拾ってメモを作るだけでも、かなり勉強になる。

開始してまだ数時間だが、ゼータ電位や固渇効果など、今まで知らなかった概念が増えて、一気に理解が進んだ。体系的に基礎をさらうって大事だと思う。

【その他メモ】

  • エクセルで学習計画のカレンダーを作成した。昔、工数・オーダ管理をするために作ったエクセルシートを転用して、各日の予定・実績が視覚化できる構造にしてみた。わりと良い出来だと思うが、しばらく使ってから改良も考えよう。
  • 上記に関連して、この2年間を1つのプロジェクトと捉えて、作業(勉強)を重ねていくと、なんだか、しっくりくる。これが、思考のクセだろうか。ついでに、家族に対して投資を訴えるためのプレゼン資料としても使える。

 

環境整備

受講開始後、早々にTrados2017を購入したものの、デフォルトのまま使っていたので、ちょっとだけカスタマイズした。

参考にしたもの:SDLから週に1回、送られてくるメルマガ(?)みたいなもの。

2018/1/8
Getting started: Customize your Studio software with apps from the SDL AppStore


1. Glossary Converter – quickly convert your terminology glossaries from a range of formats, such as Excel spreadsheets, into an SDL termbase (or vice versa) by simply dragging and dropping your files into the app’s interface.

2. Web Lookup! – run a web search within Studio on any source/target word or phrase by simply highlighting and right-clicking the text you want to look up.

(後略)


まず、Glossary Converterを試してみる。

  1. ”settings”で、デフォルトの出力ファイル(csvを選択)を設定==>保存
  2. 作成済のTermBaseのファイル(拡張子:*sdltb)を、デスクトップアイコン(上図)の上にドラッグ&ドロップ

おぉ!簡単に、CSVファイルができた!!複数の訳語設定も、「|」区切りでちゃんと反映されている(settingsで形式の変換は可能)。

これで、用語登録の作業がかなり効率化しそうだ。

【その他】

今更ながら、講座ビデオの全タイトルを、エクセルで表にした。トライアル関係のビデオを優先的に視聴して、いつ頃に初めての応募をするかを、講座受講の年間スケジュールと併せてそろそろ検討しよう。フルタイム勤務&育児のため、勉強時間が3~4hr/dayしか取れない。家事を短縮する方法についても検討しなくちゃ。

勉強しなかったというlog

昨日は、勉強が出来なかった。

理由)子どもの誕生日に係るモロモロに時間と体力を奪われたため。

動物園(水族館ではなかった)に行ったり、ごっこ遊びに付き合って大変疲れた。

熟睡するシロクマ

 

ただいま、朝の6時。勉強を諦めて睡眠を取ったおかけで、疲れは取れたかな。

今日はやるぞ!

インターフェースデザイン

特許の勉強の方(担体溶液について)は、ちょっと区切りがつきそうにないので、別方面の日報を。

昨日、管理人さんのブログでウェブデザイン講座?のご案内があった。

…面白そうだな、でも今は、特許翻訳講座で手一杯だなぁ。そもそも、その講座費用があれば辞書を買えるな。。。illustratorも持ってないしな。。。

と思いつつも、デザインをツールとして使う重要性について、ノートにメモ。併せて、書棚にあった『インタフェースデザインの心理学』を久しぶりに読む。

日頃の業務で実施する、フォーラム開催のポスター作成(イラストレーターで自作or業者への校正指示)やウェブサイトの更新、幹部のプレゼン資料の準備の際に、参考にするために買った本である。

改めて読み返すと、具体例が多くて良い本だと思う。このブログのデザインも、もう少し、どうにかしなくては。サーバを借りてから立ち上げまで、数時間しか掛けていない。

おもな内訳

  • コンビニで料金の払い込み:30分
  • ブログのタイトルを決める:15分
  • 使うテーマを決める:30分
  • トップの黄色い鳥を描いて、背景のいい感じの場所に配置する:1時間
  • 1個目の記事を書く:30分

トップの雪ダルマが似合わない季節になったら、取り掛かろう。

 

 

抽出

原文/訳文と、その文が意図している実際の操作・事象とを、関連付けて考えるには、実際の操作・事象について具体的なイメージを持ってたほうがいいだろう。そうしないと、誤った記述に対して、違和感を持ちにくい。

…という理由から、前々から気になっていた抽出について調べることにした。

翻訳の泉の第2回の例文1


(反応混合物を)水6 l中に注ぎ、250mlのヘキサンで2回抽出した


の抽出操作がよくわからない。

抽出(extraction)
物質移動操作/拡散操作(混合物の一成分を一つの相から他の相へと物質の移動に基づいて分離する操作)の1つ。抽出は溶解度の差異による分離であるが、液-液抽出では2相の密度差も重要であって、密度差がなければ、相平衡が成立したのち、2相を機械的に分けることができない。(化学工学概論,丸善株式会社)

上記の例文の場合は、液-液抽出であって、『2回抽出した』のだから、単抽出ではなく多回抽出に該当する。

多回抽出
1回だけの抽出で分離が不十分なときに、抽残液に溶媒を加えて抽出を行ったあとで抽出液と抽残液に分ける。この操作を逐次繰り返す操作が多回抽出であって、抽残液中の溶質濃度が希望する値以下になるまで繰り返される。(化学工学概論,丸善株式会社)

また、ヘキサンが溶媒、反応混合物入りの水6Lが試料だろう。

〇有機化合物の分離の原理について復習(http://www.geocities.jp/don_guri131/yukibutunobunnri.html

多くの有機化合物は水に溶けにくく、有機溶媒に溶けやすい。そこで、有機化合物をエーテルやヘキサンなどの有機溶媒に溶かしておく。そこへ、酸、塩基の水溶液順次加え振り混ると、特定の成分だけが中和され、塩の形となり、有機溶媒層から水層へと転溶する(塩は有機溶媒に溶けず、水によく溶ける)ので、分離が可能となる。このように特定の成分だけを分離する方法を抽出という。抽出には分液漏斗という器具が使われる。

(総合化学図説, 第一学習社)

〇ヘキサン抽出物試験についてメモ

水環境研究所ウェブサイト(http://www.kc-center.co.jp/suishitsu/column/n-hexane.html


その他、環境省のウェブサイトで見つけた水質試験の作業規定資料を読んだり、一般に使用される工業用の抽出装置の概略についてもノートを作成したことで、『抽出』を少し理解できた気がする。後日、蒸留やろ過といった基本操作についてもノートを作ろう。こういうものを一式作ったら、化学工業系の特許を読むときに便利だろう。

うん、今朝は勉強した気がする。