P&G特許(特表2005-507913)のDETAILED DESCRIPTION OF THE
INVENTIONのEmulsionの段落の最終センテンスについて
- 原文
As used herein, the oil phase may include hydrocarbon oil based
phases as well as silicone oil based phases.
- 対訳【0010】
本発明で使用する場合、油相には、炭化水素油基剤の相とシリコーン油基剤の相を含んでもよい
”based phases”の訳が”基剤の相”になっていることに引っ掛かった。まず、基剤の意味をインターネットで確認すると下記のようであり、この文の訳にそぐわないと思う。
つぎに、本明細書の後方(1. Non-Polar, Volatile Oilsの節、対訳では【0030】の項)で、上記の一文が意図している内容を確認すると『(前略)本発明で特に有用な非極性で揮発性の油は、シリコーン油、炭化水素、及びこれらの組み合わせから成る群より選択される。』という記述があった。
仮結論)上記の訳は、『油相には、炭化水素油系の相とシリコーン油系の相を含んでもよい』くらいでどうだろう?これで、pahsesが複数形になっている部分は、拾えているだろうか?
また、油相に複数の相が含まれているイメージとは、下図のAでいいだろうか?つまり、小さな油の粒が混在しているイメージだ。この場合のphaseは、どういうイメージをもてばいいのだろう。Bのように2種類の油を組成物して新しい組成物ができるのもおかしい気がする。夜にでも、画像検索をかけてみよう。今朝は時間切れ。
青:油その1 黄:油その2 緑:油その1と油その2の化合物をあらわす
なお、絵を描くときに、油が混在するときの個々の形状が不定形or球状かで迷ったが、互いに油で親和性があるから不定形でいいと思った。