進捗(12/3~12/9)『ぜんぶわかる血液・免疫の事典』

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先日、興味本位で買った『せんぶわかる血液・免疫の事典』(成美堂出版)が面白い。大学一年生のときに使っていた古い教科書『分子細胞生物学(上・下)第4版』(東京化学同人)(最新は第7版)を引っ張り出して、代謝や免疫について少しずつ思い出しながら、読んでみた。

当時は、『専攻でもないのに、なぜ生物を履修しなくてならないのか?』とやや不満を感じたが、社会に出て10年以上が経過してから、この時期に習ったことを、折に触れて思い出す。大学一年生のうちに一通りのことを全部体験させる『一般教養科目』という教育システムは、これはこれでよさそうだ。

全体構成

  1. 血液のしくみと働き
  2. 免疫・内分泌系のしくみと働き
  3. 血液検査の項目と基準値
  4. 血液・免疫疾患のメカニズムと治療法

『ぜんぶわかる血液・免疫の事典』もくじ

血液検査

数時間後に、健康診断を受けに行く。きっと採血もするだろうが、いったい何を調べられるのだろうか?手元のノートから抜粋して、血液検査について書いてみる。

血液検査の基礎

採血箇所は3種類ある

  • 静脈採血:通常、実施するもの。1回の採血量は20mlを超えないのが原則である。
  • 毛細血管採血:新生児や乳幼児を対象に実施するもの。足の底や指先、耳たぶなど。
  • 動脈採血:血液ガス分析を目的に行うもので、医師だけが実施できる。上腕動脈や大腿動脈など。
血液ガス分析とは

血液ガス分析は呼吸(ガス交換)の状態や体内の酸塩基平衡を調べるときに検査します。ガス交換能力の評価では、動脈血酸素分圧(PaO2)や二酸化炭素分圧(PaCO2)、動脈血酸素飽和度(SaO2)が指標となり、酸塩基平衡の評価では動脈血pH、重炭酸イオン(HCO3-)、BE(塩基過剰)などが指標となります。

(出典:CRCグループ「よくある検査のご質問」より抜粋

検査と基準値

いずれの検査も基準値が定められているが、

検査方法

採血した血液で標本を作り、顕微鏡で赤血球の大きさ、染色性、形などを観察する。白血球、血小板の形態検査も同様に行う。

  1. 血液をのばす(スライドガラス上に、約5mLの血液を均等に薄く塗りつける)
  2. 標本を顕微鏡で観察する(標本を冷風で換装させて染色したあと、顕微鏡で観察する)
  3. 赤血球像から、貧血の対応を診断する

※診るところ:大きさの異常、染色性の異常、形の異常

検査項目の大分類

  1. 血液学的検査(血球の数・形・凝固能をみる)
  2. 免疫・血液生化学検査(栄養素や酵素、ホルモン、電解質をみる)
  3. 免疫・血清学的検査(炎症や感染症、腫瘍の有無などをみる)

血液学的検査(血球の数・形・凝固能をみる)

赤血球、白血球、血小板の数や形態を調べる。凝結・線溶系の機能を調べる検査や、造血機能を調べる骨髄検査もある。

赤血球

  • 赤血球数(RBC)、ヘモグロビン(Hb)の低下は貧血のサインである
  • 平均赤血球容積(MCV)、 平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)、平均赤球Hb濃度(MCHC)、網赤血球数(Ret)などから貧血のタイプを分類する。

白血球

  • 感染症や組織崩壊により炎症が起こると、白血球数(WBC)が増加する
  • 白血球関連の代表的な疾患である白血病は、白血球の形態に異常がある

血小板、凝結・線溶系の検査

  • 血液疾患などで血小板生産量が減ると、出血傾向が現れる
  • 血小板数(PLT)のほか、プロトロンビン時間(PT)、フィブリノゲン(Fbg)などで、凝固・線溶系の機能をみる

検査の自動化

臨床レベルでは、検査の自動化が進んでいる。最新の機械では、採血したものを取り込ませるだけで、標本作成から画像診断に至るまで、短時間で終わるらしい。ためしに、YouTubeで「blood test automatic system」などと適当にキーワ―ドを入れて検索してみると、沢山の動画がヒットした。絵だけ見ていると、小さな工場のラインのようである。画像診断の方法も、つまりは、デジタル画像の輝度などをシステムが読み取るわけだからIT系といってもよく、親しみがもてる。なお、教育目的でアップされていて、体系的なカリキュラムになっている動画も多く見つかった。職場の昼休みに観るのもいいかもしれない。電磁気学の勉強が一区切りついて、今読んでいる新書『量子もつれとは何か』を読み終えたら、次はそっちをやろうかな。

https://youtu.be/Y6PsVIvXPuQ