進捗(2/18~2/24)『特許法』についてメモ

特許法など法律関係

先日、特許翻訳(英→日)のトライアルの解答を、なんとか提出した。

技術要素の読取りの点では、講座の受講を開始した一年前と比較して格段に良くなったと思うけれど、『特許』自体の理解が不足していたために、トライアル要項の『PCT出願の形式で』の部分でかなり苦労した。今まで、クレームと明細書の関係や、様式に注意を払っていなかったツケが回ってきた感じである。

終わってしまったトライアルについて悩んでも仕方がないので、次のトライアルへ向けて、特許法および入門書のうち、翻訳に関係するところを読んでみた。また、日本弁理士会の会誌『パテント』のバックナンバー(無料公開されている)から、特許翻訳に関する記事をいくつか拾った。

「日本語が分かりにくい」というレビューが第3版にあるけれど、そうは思わなかった。初心者向きで読み易いと思う。

 特許法とは

特許とは、発明を保護すための制度である。
発明した者がその発明を実施できるのが特許権であり、独占権である特許権を与えるという形で発明者を保護する。

発明とは

(特2条第1項)
「発明」とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。

発明の3つのカテゴリー

1.物の発明
2.方法の発明
3.物を生産する方法の発明

特許法の目的

特許法は、発明の保護および利用について定めた法律であり、日本の産業の発達を目的とする。

発明の保護(発明者・特許権者の保護
発明を発明者に独占させること(=特許権を付与すること)で保護する。

・ 特許権の存続期間:出願日から20年間
・ 出願された発明は一定期間を過ぎると公報に掲載され(出願公開)、出願公開された発明を第三者が無断で実施した場合に、実施額に相当する額の支払いを請求する権利(補償金請求権)も認められている。

発明の利用(第三者の保護)
有用な発明を
1.公開して技術文献的に第三者に利用させる(発明の開示)および、
2.実施して産業の発達に役立てる(発明の実施)
という2つの観点から発明の利用が保護される。

・発明の開示:出願日から1年6ヶ月後に、審査の進捗状況にかかわらず出願内容を公にするもの。
・発明の実施;実施権を設定することにより、発明者の保護および、第三者が発明の利用を図ることが可能にある。通常実施権(同一範囲について、複数の人に許諾できる)と専用実施権(実施権を設定された者が独占的に実施できる)がある。

ほかの産業財産権との比較

産業財産権ーーーー 特許権

|-- 実用新案権(対象:考案)

|-- 意匠権

|-- 商標権

実用新案権
・考案(「自然法則を利用した技術的思想の創作」)を対象とする。
・早期に登録するため、実質的に無審査

意匠権
・物品の形状・模様・色彩を構成要素として、視覚により美観を起こさせるものを対象とする。
・意匠の保護・利用により、需要者の購買意欲を増大させ、関連産業を発展させることにより、間接的に産業の発達を企図する

商標権
・商標とは、商品、サービスの識別標識である。
・商標権を付与して商標を保護することにより、競業秩序を維持する

似ているが、目的が違う

ほかの知的財産権との比較

産業財産権は、知的財産権の1つ

著作物とは
1.思想または感情を創作的に表現したものであって、
2.文芸、学術、美術あるいは音楽の範囲に属するもの

著作権法
・著作物を保護し、文化発展に寄与することを目的とする
・無方式主義であり、著作権が発生するために何ら方式は存在しない
・特許権を与えることで産業の発達を目的とする産業財産権とは根本的に異なる

不正競争防止法
・事業者間の公正な競争を確保するために不正競争を防止する

特許出願のフロー

特許出願:発明を文章で表現して国会に開示し、特許を受けたいと意思表示を行うもの

 

書くのが大変なので、今日はここまで。