分散型台帳技術とブロックチェーン

出典:経済産業省
ほかの技術知識

 いま知りたいのは、AIを利用する会計システムの分野で発展しつつある分散型台帳技術であって、「ブロックチェーン」そのものではない。その辺のキーワードの選択に注意して検索&勉強したときのメモ。

https://www.ipa.go.jp/files/000055833.pdfより。分散型台帳技術は、一番右下のDLT

以下参考:株式会社日立ソリューションズのビジネスコラムなど


基本設計

 ブロックチェーンは、設計の目的によって分散型台帳技術とパブリックブロックチェーン(ビットコインなど)に大別できる。 パブリックブロックチェーン の性質の一部を利用しているのが分散型台帳技術ともいえる。

 両者は台帳(データ記録)を中央で管理するのではなく分散して管理するという点で共通する。中央でデータを集中管理する場合は、サーバーなどで記録を保管する事で改ざんや攻撃を防ぐが、分散で管理する場合は複数の端末が同じ記録を保持する事で改ざんや攻撃の耐性を付与する。集中型のデータ管理システムには、銀行などの帳簿システムがある。

分散型台帳技術

 分散型台帳技術は従来型の情報システムの一部として使われることを想定しており、統治の主体があることを前提とする。情報システムの一部として、特定の参加者だけが参加できる閉じたP2Pネットワークで機能する。比較的少ないノード数で運用する。

分散型台帳技術は、「誰が、いつ、どんな情報を台帳に書き込んだのか」を、偽造や改ざんがきわめて困難な形で記録・保管し、複数の当事者(企業)の間で共有する技術

https://www.hitachi-solutions.co.jp/column/tashinami3/blockchain/

 一方で、パブリックブロックチェーンは運営主体を持たないP2Pネットワークとして作られており、誰でも参照でき、記録内容を信頼できる台帳として設計されている。1万台以上のノード数で運用する。

 また、 処理の性能を追求しており、パブリックブロックチェーンより性能が高くなるように設計されている。パブリックブロックチェーンでは、1回の取引が確定すること=合意が覆る確率がゼロに近づくこと=習慣的に6個のブロックが新たに作られた時点=約1時間後だが、分散型台帳技術の場合は確率論に依らないので、 毎秒1000取引以上が確定する。

セキュリティ面では、従来のセキュリティ技術を組み合わせて、サーバー攻撃などに対応する。

分散型台帳技術のメリット

  1. 企業情報システムと文化・設計思想が近い(閉じたネットワークで動かし、統治の主体があるように作られているので緊急事態の際には必要に応じて特定の利用者の権限を停止するような運用が可能)
  2. ITコストの削減
  3. 業務コストの削減
  4. 情報の平等なアクセス

 参加者全員が情報を共有し活用できることにより、ソフトウェアだけで中立的な法人と同様の機能を実現できる。不動産業界、流通・貿易などの業界(取引ルールを共にする複数の組織の集まり)で取組みが始まっている。

パブリックブロックチェーンのメリット

  1. 止まらないこと(可用性が高い)
  2. データの改ざんがほぼ不可能なこと(耐改ざん性が高い)
  3. 管理する組織の存在を前提としないこと(非中央集権である)