進捗(11/4~11/9)助成金セミナー

トライアル関係・イベント参加

 バイト先のお遣いで、(株)ライトアップが主催する助成金セミナーに参加してきた。同社の助成金等申請サービス「Jマッチ」についての説明会である。

同社の助成金申請補助サービスはニッチな需要を攻めたビジネスモデルで「 商売をするっていうのは、こういうことなんだな。 うまいこと考えたなー」とひたすら感心しながら聞いた2時間だった。

助成金とは

国からもらえる返済不要の資金として、助成金と補助金がある。今回は助成金の受給に関するセミナーだった。

助成金

 厚生労働省管轄の雇用保険を財源とする資金であり、人材採用・育成を支援するもの。申請の基本要件を満たしていれば、社員の福利厚生や処遇、職場環境の改善などに対して、後払いで支援を受けることができる。基本的に先着順であり、対象の助成金の年間予算額に達すると受付が締め切られる。

補助金

 経済産業省管轄の資金であり、新規事業・起業に対して支援するもの。申請にあたっては事業計画書などを提出する必要がある。審査制なので、申請しても合格しないことがある(合格率:40%くらい)。

また、年間に発表される助成金・補助金・融資の数は3000件を超えており、この中から申請可能なものを見つけるだけでも、ある程度の予備知識が必要になる。

助成金の対象となる例

  • 就職が難しい人材を雇用する
  • 定年を引き上げる等により、雇用を維持する
  • 育児支援を充実する
  • アルバイト雇用の待遇改善をする
  • 健康診断などを充実する

助成金を申請できる主な条件

  • 雇用保険に加入していること
  • 支給申請日の前日から起算して過去1年間に、労働関係法令の違反がないこと
  • 過去6カ月以内の事業主都合による解雇をしていないこと

申請手続き

 助成金の申請代理は、社労士の独占事項になっている。顧問の税理士や中小企業相談士にアドバイスを求めることはできても、実際の申請は社労士に依頼しなくてはならない。自力でやってもいいが、100頁以上の書類を提出する必要があり、かつ、各助成金に公募期間(原則申請が可能となった日から2か月以内)が決まっているので、ある程度の知識がないと難しい。

労働社会保険諸法令に基づく助成金の申請書の作成及び行政機関への提出等は、社労士法により社労士の業務と定められており、社労士又は社労士法人でない者は、他人の求めに応じ報酬を得て、それらの業務を業として行ってはいけません。
※ただし、他の法律に別段の定めがある場合においては、この限りではありません。
この法律に違反した場合、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。

全国社会保険労務士会連合会のウェブサイトより

また、説明会で聞いた話では、すべての社労士が助成金の対応をできるわけではないし、できたとしても特定の助成金にしか対応していない場合もある。

Jマッチについて

 運営会社の(株)ライトアップは、サイバーエージェント社のコンテンツ部門の一部が独立してできた会社であり、近年は東証マザーズに上場するなど業績を伸ばしている。「 Jマッチ」は同社が提供するサービスの1つであり、中小企業の経営課題解決サービス「Jエンジン」に組み込まれている。

また、同社の理念は「全国、すべての中小企業を黒字にする」であり、Jマッチ/Jエンジンもその延長線上にあるようだ。

Jマッチのサービス

説明会で聞いた話を元に考えると、大雑把に以下のようなサービスである。

年間3,000件を超える助成金・補助金・融資をデータベース化して、その中から申請企業の条件にマッチするものを自動的に選別し、提携先の社労士とセットにして企業に紹介する。(株)ライトアップは、年間コンサル料金として数十万円を受け取り、社労士は取得できた助成金の中から〇%を受け取る。
また、これに加えて、スカウト型の人事採用システム「ミイダス」と、中小企業向けのRPA「アシロボ」を併せて勧める。

・スカウト型の人事採用システム「ミイダス」

・中小企業向けのRPA「アシロボ」


 以上の一連の流れで、企業を引き付け、さらに母体であるJエンジンの方にも誘導するのだろう。日本全国の大部分の中小企業が共通して持っている需要に応えることができるから、まぁ言ってみればブルーオーシャンではないだろうか。しかも、 「全国、すべての中小企業を黒字にする」 という全体のコンセプトも社会的意義があって、いい感じに思える。

怒涛の営業

 事務所にはFAXで案内が届いた(中小企業だとFAXはまだまだ現役だ)。セミナーの一週間前くらいから、数回にわたって、講師からのリマインドメールが届き、セミナー終了後には「ご来場ありがとう」メール、さらに翌日には「2時間セミナーを10分にまとめましたから、社長さんに見てもらってくださいね」メールと、自動アンケートのメールが届いた。そして、セミナー事務局からの「どうですか?うちのサービス使いませんか?」という電話が2回もあった。「上司が出張で不在なので、まだ検討できていません」と回答すれば「では、来週くらいにもう一度お電話を・・・」と言うので「サービスを使う時は、こちらから改めます」と応答して、とりあえず打ち切った。

 今回、札幌で開催されたセミナーの参加者は、午前の回と午後の回を併せて100名ほどだった。満員御礼とのことだったから、人気があるセミナーらしい。たしかに、講師の話は上手いし、資料も分かりやすく作られていた。セミナー終了後に、対面での初回コンサルの申し込み(つまり、契約)があり、そこに10名ほどが並んでいた。午前と午後を併せて、20名が当日に契約したとすると、相当いいヒット率ではないだろうか。


いつも以上に、特許翻訳からかけ離れた記事になってしまった。まぁ、いいか。